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てんかん発作
てんかん(痙攣)発作
若年性白内障の遺伝子の解明に続き、私たちが願ってやまないのがてんかん発作の遺伝子の解明です。ボストンテリアのてんかん発作の発症率は高く、飼い主にとっても発作を起こしている愛犬を見るのは非常に辛いものです。
てんかん発作が起きる
原因
は様々で、時に
脳腫瘍
が原因の場合もあれば、「
睡眠時無呼吸症候群
」という問題を抱えた肥満犬が発作を起こすこともあります(この場合は、肥満犬の体重を落とすことで睡眠時無呼吸症候群が改善され、ひいてはてんかん発作も治まることがあります)。その他の原因として、
遺伝的要素
、
高熱
、
低血糖
、
予防接種ワクチン
(特にレプトスピラ症の予防ワクチンを含むもの)、
科学物質
や
毒素
への暴露、
頭蓋骨損傷
、
腎機能障害(腎不全)
が考えられますが、大抵の場合はハッキリした原因が分からず、症状も多岐に亘ります。
検査をしても原因が分からないもの
を「
特発性てんかん
」、
遺伝的要因(遺伝的欠陥)によって引き起こされるもの
を「
突発性(ideopathic)てんかん
」、
外傷や感染、代謝障害が原因で起こるもの
を「
症候性てんかん
」と呼んでいます。
※てんかん発作についてとても詳しく説明されている病院のサイトを見つけましたのでご紹介しておきます。
「
犬と猫のてんかんについて
」
‐渡辺動物病院(静岡県島田市)
てんかん発作の症状例:
●
全身(前足と後ろ足)がピーンと伸びる。硬直。
●
横や後ろにひっくり返る。
●
手足をバタバタさせる。
●
足や口が小刻みに震える。
●
放心状態(ボーっとしている)に見えるが、完全にバランスや意識を失っていない。
●
ヨダレを垂らす。
●
排泄(糞尿)のコントロールを失う。失禁。
もしも愛犬がてんかん発作を起こしたら
★ 呼吸が出来ないのではと犬の舌を引っ張ったり、口に指を入れるようなことは絶対にしないで下さい。呼吸困難に陥ったり、舌を噛み切ることはまずありません。
★ 意識が混濁している犬がベッドやソファから落ちたり、テーブルの足で自身を傷つけないように愛犬の安全を確保してあげて下さい。
★ 多頭飼いの場合には
他の犬(犬達)を直ちに発作を起こしている犬から遠ざけて下さい
。
発作中の犬は他の犬の攻撃の対象になることがあります。普段どんなに仲良くしている犬達であっても時に発作を起こしている仲間を攻撃することがあります。
★ 安全で静かな場所に犬を移動し、身体の側面を下にして(横向きに)優しく抱え、「大丈夫、大丈夫」と静かに声を掛けてあげて下さい。
誰でも愛犬が突然倒れ、痙攣し始めればビックリしてパニックに陥るものですが、
落ち着いて対処して下さい
。発作中の愛犬の
安全の確保
と
発作の持続時間の測定、症状の観察
があなたが出来る、または、すべきことです。但し、死に至る可能性のある「
重積発作
」(痙攣発作が
10分以上続いたり、一回の発作が治まる前に次の発作が続けて起こる状態
)の場合に限り、掛りつけの獣医師や救急病院に連れて行って発作を止める必要があります。
★ 発作が治まったらすぐに動物病院を受診し、発作の症状や持続時間を伝えて検査や治療について相談しましょう。
通常、受診時に発作を起こしていない限り、すぐに投薬治療が始まることはありません。今後の対処法として
●
カレンダーに発作を起こした日を記入しておく。
●
発作の持続時間、症状をメモしておく。
●
普段の生活で何か変化がないか注意して観察する。
てんかん発作が定期的に起こったり、
群発発作
(
数回のてんかん発作を数日に亘って繰返したり、一日に何度も発作を起こす状態
)を起こす場合には獣医師と相談の上、抗てんかん薬の投与を始める必要があります。
大発作や激しい群発発作が起こる度に愛犬の脳神経細胞へのダメージは大きくなり、愛犬に変調が見られるようになります。徐々に、いずれ遠からずあなたの知っている愛犬とは別の犬になってしまいます。また、時に発作による度重なるダメージによって心臓まひ(発作)を起こすようになり、発作の最中に死に至ることもあります。故に可能な限り発作が起きないようにすることが大切です。
投薬による予防・治療は獣医師とご相談されるのが一番ですので、ここでは知人のブリーダーから教えてもらった家庭で出来るてんかん発作の予防法をご紹介したいと思います。
食事を変えることで発作をコントロール出来ることがあります
愛犬が一度てんかん発作を起こしたらまず食生活を変えてみて下さい。これには二通りのやり方があります。
★一つ目は愛犬の食事を手作りすることです(ベスト)。
全ての穀物に含まれているグルテン、乳製品、特にミルクに大量に含まれているカゼインなどの食物成分や、大豆やトウモロコシといった食物はてんかん発作を起こし易いと言われています。穀物(グレイン)フリーをベースとした手作り食を作ってあげて下さい。
手作り食の一例
:良質な赤身肉(牛ミンチ)、ジャガイモ(マッシュポテトMixでも良い)、チーズ、ミックスベジタブル(グレインフリーで尚且つ様々な野菜・ビタミンが含まれているSojos Grain-Freeが使用するにも簡単なのでお勧め)、オイル(バージン・オーガニック・ココナツオイル)にOmega3(フィッシュ・オイルに含まれる。タラを原料としたものは避けた方が良いそうです。また、Omega6は腫瘍の成長を促進することが証明されているそうなのであまりお勧めしないそうです。)を混ぜ合わせる。
★手作り食が無理なら、穀物フリーの市販のドッグフードを与えてあげてみて下さい。
市販されているドッグフードでてんかん持ちの子に良いと言われているのが、唯一
Dick Van Pattern's Natural BalanceのPoteto and Duck Fomula(ナチュラルバランス・ポテト&ダックフォーミュラ)
です。ドライフードと缶詰の形で市販されています。チキンやライスではなく、
ダック&ポテト
ということを覚えておいて下さい。
どちらの方法で食事を変えるにしても大切なのは、原材料が同じでない限り、他のもの(i.e. トリーツや食卓の食べ残し等)をいっさい与えないことです。それを守らない限り食事を変える意味はありません。
残念なことに我が家の犬達にとっても「てんかん発作」は無縁のことではありません。2009年の8月に
イギー
(享年10歳)を突然失ったのも重積発作による心不全が原因でした。イギーが逝ってしまった後、泣きながら拭いたのが茶色く乾いた唾液(ヨダレ)でした。今思えばそれを見たのは初めてのことではありませんでした。時々ケージを掃除した時に見つけた茶色い汚れ・・・きっと私たちの知らない間に発作を起こしていたのでしょう。10歳になるまで一度も私たちの前で発作を起こしたことのなかったイギーでしたが、どうしてもっとちゃんと気づいてやれなかったのかと今でも悔やまれてなりません。
ウィニー
(2011年現在8歳)は3歳になった時に初めててんかん発作を起こし、突然トイレで倒れました。人生で初めて見た犬の発作に、最初は喉に何か詰まらせて苦しんでいるのではないかと、情けないことに右往左往とパニックを起こした私でした。その時はしばらくすると治まり、その後は一カ月に一回位のペースで発作を起こしていました。何か出来ることはないかと助けを求めた私に師匠であるブリーダーさんが教えてくれたのがナチュラルバランスのポテト&ダックです。それ以降ずっとポテト&ダックを与えていますが、そのおかげか今日に至るまで発作の再発はありません。このままこれから先も二度と発作を起こすことなく過ごしていってくれることを願うばかりです。